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【イベント・レポート】Cream(クリーム)8月号(メディアックス)発売記念 鹿さん握手会(秋葉原)

はじめに

去る7月8日(月)、東京・秋葉原の書泉ブックタワーさんにて、「Cream(クリーム)8月号(メディアックス)発売記念 鹿さん握手会」が行われました。
当日の東京は、朝からまるでサウナの中にいるかのような猛烈な蒸し暑さで、ギラギラとした太陽が照り付け、都会でも蜃気楼を見そうなほどの熱気の揺れを感じましたが、ファンの皆さんの熱い想いは、熱波をも吹き飛ばさんばかりの勢いでした。
鹿(しか)さんはコスプレイヤーで、撮影会を中心にグラビア・アイドルとしてもご活躍中の27歳。
お名前の由来は、鹿児島県ご出身なので、そこから頭の漢字一文字を取ったとのこと。
173センチの高身長でスレンダーな肢体に、優しいお人柄が滲み出ている柔らかな和風のお顔立ちで、背の高い美人が大好きな僕はクラクラします(お前の趣味は聞いていないと言われそうですが、性懲りもなく、また書いてしまった)。
鹿さんは、実は無類の文学少女なのです。
おじいさんが本好きで、小学生の頃から、おじいさんの蔵書をたくさん読まされたそう。
旧漢字・旧仮名遣いの本ばかりで、「難しくて嫌になった」のですが、その影響で結局、ご自分も読書好きに。
小学校の図書館で、貸出冊数のランキングが発表されたのですが、根が負けず嫌いな鹿さんは、頑張って1日に1冊以上のペースで本を借り続け、何度も月間1位に輝きました。
「ランキングに載ることで、自己顕示欲を満たしていましたね。」
中学生になると、村上春樹(!)にハマります。
何という早熟な中学生なのでしょうか!
「リアル中二病患者でしたね。」
2009年に、話題になった(※村上さんの新刊はいつでも話題になりますが)『1Q84』が出た時には、初めて発売日に本屋さんへ買いに行かれたそうです。
「新宿の紀伊國屋さんではカウントダウンをして、発売日の午前零時に販売開始されるというのをニュースで見て、羨ましかったです。鹿児島では、普通に朝10時にならないと本屋さんが開かなかったので。」
まさにハルキストじゃないですか!
鹿さんが村上さんの作品をたくさん読んだのは中学時代(!)ですが、文章のリズムや言い回しが独特で、読んでいて心地良さを感じるので、大人になってからも新刊が出るたび購入するのだとか。
僕は『クリーム』のイベントを担当するようになってから早9年、これまでに色んなアイドルさんとお会いして来て、中には本好きという方もいらっしゃいましたが、一人の作家さんについて、こんなに熱く語る方には初めてお会いしました。
「ファンの皆さんの前で、本の話しはされるのですか?」と尋ねると、「全くしません」ときっぱり。
これは、ぜひ一度、皆さんの前で語っていただくと面白いのではないかと思い、後述のトークイベントを企画しました。

鹿さんとグラビア

鹿さんは中学生の頃、『週刊少年ジャンプ』(集英社)に連載されていた『D.Gray-man』が好きで、地元の友人といっしょに男装をしたのがコスプレを始めたきっかけなのだそう。
ジャンプ系のキャラクターのコスプレというのは人気があるのですね。
高校生になって上京すると、女の子らしい格好もするように。
とりわけ、初音ミク(※バーチャルシンガーの有名なキャラクター)にハマります。
コスプレをしているうちに、コミケでROMを出品している人の存在を知り、会いに行くと、自分もROMを作りたいと思うようになりました。
コスプレROMというのは、コスプレ写真をCD-Rなどの媒体に焼いて、コミケなどのイベントで頒布するんですね。
こうして、一番最初に作った『艦隊これくしょん』というブラウザゲームのキャラクター「しまかぜ&こんごう」のROMが、コスホリック(コスホリ)の即売会ですぐに完売。
「もっと見てもらいたい!」という思いから、さらに即売会でのROMの頒布を続けるようになったのでした。
一方、2018年頃、コスプレを通じて知り合った某グラビアアイドルさんが、コスプレだけではなく、幅広くグラビア活動をされていたことから、彼女の影響で大手の撮影会に出演することになります。
さらに、撮影会に出始めてから、色々なグラビアアイドルさんを見るにつけ、「自分もグラビアアイドルになりたい。グラビアアイドルさんと言えば、やはりDVDというイメージ。だから、DVDを出してみたい」と強く思うように。
そこで、事務所を探して、ついに1st DVD『Debut!』(竹書房)のリリースに漕ぎ着けます。
鹿さんはこのように、目標を立てたら、具体的な行動に移して、それを実現してしまう方です。
世の中には、自分の置かれた現状に不満を抱きながらも、ブツブツ文句を言うだけで結局、何も努力しない人も多いと思いますが、そういう人は鹿さんを見習うべきでしょう。
鹿さんは、それから7枚のDVDを発表されました。
そして、今年4月20日に発売された7枚目のDVD『けしからんにもほどがある』(ラインコミュニケーションズ)を以って、イメージDVDからは卒業することを宣言。
現在は、年に2~3回ほどの即売会と、都内を中心に、月に1回程度は名古屋・大阪でも撮影会を開催されています。
今後は、即売会と撮影会を中心に活動して行きたいとのことです。

鹿さんと『クリーム』

今回のイベントは、鹿さんの『クリーム』5度目の登場を記念したものです。
鹿さんが『クリーム』に登場するのは、昨年の6月号以来、実に1年2か月ぶり。
「約1年ぶりの『クリーム』の撮影はどんな感じでしたか?」と水を向けると、「私、めちゃくちゃ雨女なんですけど、この撮影の日はすごく晴れて青空が広がって、いい写真が撮れたので、どのカットが選ばれるか楽しみでした!」と興奮気味におっしゃいます。
鹿さんがどのくらい「雨女」かと言うと、かつて撮影で静岡に行った時、大雨で新幹線が動かなくなり、翌日の大阪の撮影会が中止になったほどだそう。
う~ん、それは鹿さんのせいではないような気が…。
ちなみに、前回の『クリーム』の撮影時はどうだったのでしょうか?
編集長によると、「少し雨でした…」。
「今回は晴れたので、自然光で撮っていただいて、制服も競泳水着も、すごくキレイです! 競泳水着はお気に入りの青系の色なんですが、おしりをキュッと上げて、脚が長く見えるのがオススメです!」と、嬉しそうに語る鹿さん。
今号では、白地に襟がライトグレーの半袖セーラー服を着用されたのですが、いちばんお好きなのはジャンパースカートの制服なのだそうです。
鹿さんがジャンパースカートの制服を着ると、きっとお嬢様のように見えるでしょうね。
今回、鹿さんの『クリーム』発売記念イベントも1年2か月ぶりということで、事前にご本人のSNSなどで大変熱心に告知して下さいました。
その甲斐あって、2枚限定のプレミアムな7冊券、5枚限定の5冊券は、メール予約を受け付け開始するや、たちまち完売!
当日も、多くのファンの方が駆け付けて下さり、大盛況のイベントとなったのでした。
ありがとうございます!
これも、鹿さんが普段からファンの方との交流を大切にされているからこそでしょう。
鹿さんはイベント当日、「おはようございます! おひさしぶりです! 今日はよろしくお願いします!」と、奥ゆかしくご挨拶されながら会場入り。
それから、トークイベントの打ち合わせなどをした後、会場のテーブルの上に山と積まれた『クリーム』に、一冊一冊、心を込めてサインを入れて下さいました。
漢字一文字で「鹿」と丁寧な楷書で書き、ハートマークと(生き物の)シカさんの笑顔を添えるという、何ともシンプルながら可愛らしいサインです。
「私、筆記体が書けないんです」とおっしゃいますが、和風美人さんなので、漢字のサインがとてもよくお似合いですよ。
サイン入れが終了した後も、メイク、お着替えと忙しくこなされ、イベント開始時間を迎えたのでした。

いよいよイベント開始

さて、いよいよイベントの始まり。
鹿さんは、『クリーム8月号』の誌面で着ているのと同じ、上は白地に襟がライトグレーで白いラインが2本入った半袖セーラー服に、鮮やかなブルーのスカーフ、下は同じくライトグレーのプリーツ・ミニスカートでご登場。
バンビを思わせるような優しい瞳に、ほんのりと赤みの差した頬で微笑む鹿さんを見ると、日々の生活で起こるイヤなことも一瞬すべて忘れさせてくれそうな柔らかいオーラが満ち溢れています。
今回のイベントは、撮影&握手会。
購入冊数に応じて、特典が異なります。
すべての券種で、事前サイン本のお渡しと、お客様のカメラまたはスマホでの撮影、2ショット・チェキの撮影が可能。
さらに、3冊券以上ではチェキへのサイン入れ、5冊券以上では特製フォトパネル(ワイド6切判 ※203×305 mm)のお渡しと私物サイン、7冊券では、それに加えて、特製マイクロファイバータオル(800mm×340mm)のプレゼントがあります。
何という豪華な特典でしょうか。
鹿さんは、ファンの方の顔とお名前をしっかりと覚えていらっしゃいます。
最初は、常連の方です。
「トップバッターです!」と宣言しながら入って来られたファンの方。
「一番目、私もめちゃくちゃ緊張するから。緊張してますか?」
「バレる?」
「私もわかる。緊張してるから。」
「会社で研修してるみたいな、かしこまった場所じゃないんだけど。」
そう、かしこまった場所ではありません。
むしろ、会社でイヤなことがあっても、ここに来れば癒されるんですよ。
次の方、どうぞ!
「お願いしまーす!」ファンの方、元気に参上!
「ありがとー! 外、暑くなかった?」
「めちゃくちゃ暑い!」
そりゃ、都心でも最高気温が36度超えの「猛暑日」ですから。
常連の方が続きます。
「ミニスカートだね。」
「ひさしぶり。」
「先週会ったじゃん。」
「え、そうだっけ? 先週、私なにしてた? 今日、外あついよね。」
「暑い。」
「これはクリームさんの制服」鹿さんがご自分の衣装を差して言います。
「グレーの制服、持ってなかったっけ?」
「持ってるけど、こっちのほうがしっかりしてる。制服は大体持ってる。白も持ってる。今日、お休み?」
「お休み取れました。」
「うれしい! 月曜日なかなかお休み取れないし。」
「もうダメだね、暑さで。汗だくで死ぬ。」
「明日はもっと死ぬって。」
「今日36度あった。」
「明日は37度。あぶない。」
もう皆さん、最高気温の話題しかないですね。
どんどん常連の方がいらっしゃいますよ。
「お願いしまーす!」鹿さんの穏やかな声が会場に響きます。
「バイクが壊れちゃって。」
「え、呪われてる! じゃあ、今日バイクで来なかったの? お祓い行ったほうがいいよ。京都の有名なとこ、あるから。」
「京都まで行けないよ。」
「運が私ほどない人、めったにいないのに。」
またまた~。
運がいいとか悪いとか、人は時々口にするけど、そういうことって本当にあるのでしょうか。
鹿さんを見ていても、そうは思いません。
今度は、1年ぶりという方です。
「こんにちはー! お願いしまーす! 初めましてですよね?」
「いや、そんなことない。」
「いつぶり?」
「1年ぶりだよ。」
「『クリーム』のイベント以来?」
「そうだよ。」
「よく『クリーム』のイベント来るんですか?」
「うん。」
「ほかの子のイベントは行くんですか? コンプリートする?」
「行くけど、コンプリートはしないよ。」
「制服は好きなの?」
「まあ。」
「私、人見知りで。」
「え、そうなの?」
いやいや、全然そんな感じしませんよ。
こうしてファンの方とも、ちゃんとお話しされているではありませんか。
その次も「お久しぶり」の方です。
「お願いしまーす! うれしー!!」
「久しぶり。」
「おひさしぶりだよね。びっくりした。いつぶりですか?」
「DVDイベント。それ以外、ことごとく仕事で行けなかった。」
「逆に平日で良かった。」
「DVDイベントも全部行ってるから、7枚全部揃ってる。」
「見てる?……あ。」
「たまに見てる。そんなにしょっちゅうは見ない。」
「どれがいちばん好き?」
「メーカーもタイトルもバラバラだから、順番がわかんない。」
「2枚目が私いちばん好きかも。」
「2枚目がどれかわかんないや。」
まあまあ、鹿さんの作品ですから、全部いいんですよ、きっと。
続いての方です。
「あ、どーもどーも!」
「前もお会いしましたね?」
「前、撮影会の時に。作らないのがいちばん、ナチュラルがいいよって言った。」
確かに、その通りですね。
でも、鹿さんはナチュラルだと思いますよ。
7冊券の方がいらっしゃいました。
「おはようございます」折り目正しくご挨拶されるファンの方。
「今日、暑かったよね。」
「暑い。大丈夫?」
「だいじょうぶ。」
「どういう制服の着回し?」
「え、どういうこと?」
「かたちとか。」
「あ、それ、トークショーでしゃべる内容。」
「あ、トークショーあるんだ?」
「え、知らなかったの? もったいない。まさかの、いなかったら笑うよね。明日も暑いらしい。」
「ずっとこれから暑いみたい。」
「やだ、引きこもりになる。」
「寒いほうがいい?」
「ぜったい寒いほうがいい。引っ越したいもん。」
う~ん、あんまり寒過ぎるのも、それはそれで色々と大変そうです。
7冊券の方が続きます。
「あー、ひさしぶり! 休み?」
「休み明け。」
「死ぬよ。」
「いったん帰って来た。」
「〇〇さんって、寝なくてもいい生きもの?」
「職場のエアコンが壊れてさー。」
「早くなおして。こまるわー! そんな暑い中、どうやって生きてるの? 今日とか暑すぎて地獄だよ。」
「倒れてなかった?」
「でも、あれ買った。首に冷房するやつ(=ネッククーラー)。つけ始めはオーッて思ったけど、だんだん慣れてね。」
皆さん、笑顔の鹿さんと楽しそうにお話しをされています。

チェキ&撮影タイム

最初は2ショット・チェキの撮影。
「私こっちがいい」鹿さんが2ショット・チェキを撮る時には、向かって右側がご本人の定位置なのです。
「ポーズどうしますか?」
定番は、お二人で片方ずつ丸めた手のひらを合わせてハートを作るポーズ。
「いつものポーズする?」
これとは別に、お二人で互いに腕をクロスさせて大きなハートを作ったり、そのままWピースをするというパターンもあるようです。
さらに、Wピースを頭の上に載せて「うさぎのポーズ」も。
自称「おしり推し」の鹿さんは、あちら向きに立って、振り向きながらスカートの後ろをちらりと。
すみません、あまりに刺激が強過ぎて血圧が上がります!
出て来たチェキフィルムを見て「すごい盛れてるんだけど! いい感じじゃない?」と、無邪気にはしゃぐ鹿さん。
そして、チェキにサインを入れます。
「私、書くのとしゃべるのと同時にできないので。」
鹿さんは、イラストを描くのがお得意です。
ダックスフントが直立してフランスパンを抱えているイラストのTシャツを着て来られた方には、「そうだ、フランスパン! そのTシャツはフランスパンだから、フランスパンを描く!」と言って、チェキにフランスパンの絵を。
日付けは「七夕後」。
「あんま書かねーよな、七夕後って。」
「7月8日を新しい言葉で決めよ。」
「何だったら?」
「難しいな、自分で言っといて。」
続いては、お客様のカメラまたはスマホでの撮影です。
5冊券の方は1分、7冊券の方は2分も持ち時間があります。
スマホでカジュアルに撮影する方も、立派な一眼レフを駆使する方も。
「お願いしまーす!」
「今日、広角レンズだから寄れる。」
「握手会」のカンバンを指差す鹿さん。
ちなみに、「握手会」のカンバンは毎回、書泉さんの親会社であるアニメイトのデザイナーさんが、タレントさんのプロフィールを参考にしてデザインされています。
「寄りまーす! はい、はい。」
「しゃがもー。」
「はい、はい。」
「後ろ向く?」
「はい、はい。」
鹿さんは、さすが撮影会で鍛えていらっしゃるだけあって、絵になる艶っぽいポーズをどんどん繰り出されます。
「ありがとうございまーす!」
皆さん、思い思いに、麗しい鹿さんのお姿をカメラに収めたのでした。

私物サイン&特製グッズお渡し

5冊券以上の方には、鹿さんがお客様の私物にサインを入れる「私物サイン」の特典があります。
最初は、「今日買って来たばかり」というグレーのパーカーをお出しになった方。
実は、この方は、ご自分の順番をお待ちの時、スタッフに「パーカーはいいんですか?」と尋ねていらっしゃいました。
「さっき聞こえてた」と鹿さん。
確かに、書泉さんの告知ページには(※お品物によってはお断りする場合がございます。)と書いてありますが、普通の品物なら全く問題ありません。
「ホントはTシャツを買わなきゃなと思ってたんだけど。」
「鹿Tシャツを作る?」
「いや。」
もちろん、Tシャツにもサイン入れはできますよ。
続いての方は、5冊券の特典である特製フォトパネル(ワイド6切判 ※203×305 mm)へのサイン入れをご希望に。
こちらの写真は、ちゃんとした業者に発注しているので、非常に画質が良いです(※フジカラー高級プリント)。
「パネルなんですよ。」
「そう、スゴイよね! 飾ってね! 寝て起きた時に真上の天井に。これはクリームさんの今日限定の特典だから。」
夏らしく扇子をお持ちになった方も。
「扇子? あ、バレーのやつだ!」
葛飾北斎風の浮世絵が描かれた「WORLD CUP」のオシャレな扇子です。
「頑張って書く。せっかくだから。」
それから、大きな見開きの色紙を差し出された方が。
「お名前きいていい?」
「〇〇。」
「これに書くの?」
鹿さんは見開きの左面に「今日は暑い中、来てもらえてうれしかった! また会おうね!!」というメッセージを、右面に大きく「鹿」とサインを入れられました。
「今まででいちばん大きなサインかも。ありがとー!」
ターコイズブルーのブックカバーを持って来られた方もいらっしゃいます。
「おー、ちょうど書泉さんの!」と目を丸くする鹿さん。
「ここ(=書泉ブックタワーさん)、本屋だから、ブックカバー売ってる。」
「今日のトークショーのテーマ、本についてだから、ちょうどいいかも。」
そう言いながら、「1日1冊」と書いた鹿さん。
「1日1冊はちょっとキツイ。本当に読む人は1日1冊読むかな。」
「ここ、いっぱい本あるよ。」
「書泉さんはマニアックな本が多いよね。」
文部科学省の2023年の調査によると、日本人の平均読書量は年間12.3冊、つまり「1日1冊」どころか「1ヶ月1冊」ということですね。
さらに、文化庁の2018年度の調査では、「1ヶ月に本を1冊も読まない」という人が全体の47.3%にのぼるのだとか。
かく言う僕も、最近は仕事が忙しくて(※言い訳)、やはり1ヶ月にせいぜい1~2冊くらいしか読めていないかも知れません。
小学生の頃の鹿さんと同じく、高校生の頃の僕も学校の図書館からいっぱい本を借りて(≠読んで)、貸出冊数は年間約100冊で学年3位くらいでしたが、1位の女子は300冊以上借りていて「到底かなわないなあ」と思ったものです。
社会人になると、もっと読めなくなります。
最近、『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』三宅香帆・著(集英社新書)という本が売れていますが、確かに興味を惹かれるタイトルです。
すみません、思い切り話しが逸れてしまいました。
その次の方は、特典のフォトパネルへのサイン入れをご希望に。
「オレ、今までの『クリーム』のイベントのパネル、大体持ってるんだ。」
「大体持ってる!? スゴイ! じゃあ、青のマジックで書く。」
「書き易い?」
「うん。何か、布とかに書くより全然。何か緊張感が伝わる。いつもだったら、そんな質問しないじゃない。」
「慣れないね。」
「私も慣れない。ドキドキする。」
いやあ、傍らで見守っている我々もドキドキします。
次の方も、特典のフォトパネルにサインを入れるように指定されました。
「パネルにお願いします。パネル、こんな感じなんすね。」
「そう、けんぜーん! 珍しくない、こんな健全なの? いつもポスターとか、けっこう健全じゃないヤツが。」
「コスホリ(のポスター)よりは小さいけれど。」
今回の特典パネルは、鹿さんの制服上半身の写真です。
編集からは何種類か候補の写真が送られて来て、その中にはもちろん水着(=競泳水着)のカットもあったのですが、この制服の写真が、鹿さんの表情がいちばん良かったので。
その代わりと言っては何ですが、7冊券の特典のマイクロファイバータオル(800mm×340mm)は、ランジェリー姿の鹿さんの全身写真を使いました。
こちらはタテが80センチもあり、細長いので、まさに長身の鹿さんの全身を入れるのにピッタリだなと思ったからです。
ちなみに、これまでに『クリーム』のイベントで、このサイズのマイクロファーバータオルを作ったのは、たった一度しかありません。
鹿さんご本人に1枚、見本として差し上げたところ、「タオルいいですね!」と、大変お喜びに。
また、7冊券がすぐに売り切れて買えなかったという方の中にも、このタオルが欲しかったという方がいらっしゃいました。

本のお渡し&握手

そして、本のお渡し。
5冊券や7冊券の方は、重いので大変です。
「だいじょうぶ? 重いから、落とさないでね。」
いよいよ、この後光の差す鹿さんと握手ができる人生で無上の刹那がやってまいりました。
おごそかに両腕を伸ばす鹿さん。
ファンの方の手をがっちりと握ります。
「あくしゅー! あんまりギュッてやったらダメなの。女の子らしく可愛く。ありがとー! 改めてよろしくお願いします!」
「あはははは! あたたかい! この前は冷えてた!」
「冷房でね。」
最後は、「じゃあねー! またねー!」と、手を振って優しくお見送り。
どこまでもファンの方のことを第一に考えた温かいご対応で、多くの方に愛されるのも納得です。
こうして、イベントは無事終了。
天女のような鹿さんと、熱心なファンの皆さんのお陰で、最高のイベントになりました。
ありがとうございます!
出席率は何と100パーセント!
これには、関係者一同、大喜びでした。
イベント終了後も、撮影や追加サインなどでとてもお忙しかった鹿さんですが、終始笑顔を絶やさず、最後まで明るいテンションで乗り切られました。
まさに、アイドルの鑑ですね。
鹿さん、ご参加下さいましたお客様、書泉ブックタワーさん、本当にありがとうございました。

(※このあと、3冊券以上の方限定の「鹿さんトークイベント」が行われました。)

今後も、『クリーム』発売記念イベントを企画しておりますので、どうぞよろしくお願いします。

【文責:販売部・大浜 ※ご本人確認済み】