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発売日：2016/04/27　定価（税込み）：1650円　[詳細]

風俗嬢30万人にみる「崩壊する日本」

貧困、格差、失業、デフレ……

「あなたの友人、恋人、妻は

なぜ、カラダを売るのか？」

 

女性の裸は「政治経済」に影響される。世帯収入減、非正規雇用率40％、単身女性の30％が貧困状態……格差や貧困が拡大する現代、普通の女子大生から人妻まで、人並みの生活のためにカラダを売って生きている。

風俗嬢の基礎知識から社会問題化する女性の貧困や格差の拡大まで、日本の性風俗に関するすべての情報を網羅。さらにイラストや図表を豊富に取り入れ、入門書的にわかりやすく図解。裸で稼ぐ風俗嬢30万人、2兆円市場の一大産業、そのリアルな実態を読み解く。

【目次】

第1章　あなたの友人、恋人、妻がカラダを売る時代

性風俗というビジネス／売春するきっかけは政治経済が影響／新自由主義政策と性風俗の関係／労働者派遣法改正によるダメージ／ホワイトな労働環境がネットで拡散／リーマンショックで収入激減／長女の大学進学を理由に飛田新地へ／住宅ローンの返済のために……

 

第2章　性風俗のデフレ化

市場規模は2兆7360億円／現代性風俗の代表格「デリヘル」／風俗嬢の採用偏差値／風俗ビジネスの変貌／風俗嬢採用の競争率／最もレベル高い女性が集う飛田新地／デフレ以前、90年代の採用偏差値／デフレ化の内訳／風俗嬢はどれくらい稼いでいるのか？

 

第3章　性風俗は女性のセーフティネットか？

低価格風俗店ではどれくらい稼げるか？／経営者は搾取をしているのか？／地方に出張するノマド風俗嬢／スカウトバックと保証／生活保護水準を下回る風俗嬢が続出／最貧困・沖縄県性風俗の実態／待機所に住むホームレス女性／自力では貧困から抜け出せない／元ピンサロ嬢の餓死をともなう貧困

 

第4章　真面目な女子大生たちが性風俗へ

どうして女子大生が風俗で働くのか？／貧困に追い打ちをかける学費の高騰／日本学生支援機構の奨学金／吉原で働き続けた慶應義塾大学生／自宅外通学は経済的貧困の始まり／世の中に風俗があって本当に良かった／風俗嬢たちの経済合理性の法則／解決には最低賃金の上昇が必要／男子学生はどうしているのか？

 

第5章　セックスしてはいけない売春防止法

性風俗は法律に支配される／売春防止法制定／風俗嬢は売春婦か？／摘発されても女性と客は処罰されない／サンキューグループの摘発／女性が逮捕されるのは街娼のみ／ソープランドは違法か？／風俗嬢は職業として認められない／フェミニストVS風俗嬢　／全否定するフェミニストの目的とは？／風俗嬢は税金を納めない？／マイナンバー

 

第6章　風俗業者を規制する風営法

風俗営業適正化法／風俗摘発の切り札「営業禁止区域」／性風俗店は何店舗あるのか？／新風営法の王道ファッションヘルス／変態的な妄想を実現させるイメクラ／90年代のフードル　祐天寺うらん／細分化する性感マッサージ／大都市のみに存在するSMクラブ／人気女王様が嘆く「SMの劣化」／格安風俗の代名詞ピンクサロン／本番を提供する裏風俗／昭和の風景が残るちょんの間／本サロは本番ありのピンサロ／女子高生を利用するJKビジネス／誰でも普通に性病に感染する

 

第7章　韓国デリヘルの闇

韓国人女性が本番提供する韓デリとは？／都内で警察が動かないのは鶯谷と大塚／韓国デリヘルの店舗数／韓国デリヘルの市場規模／性売買特別法／悲惨な群山火災事件／鶯谷・韓国人売春婦インタビュー／ブローカーの手引きで入国／これからの日本は女性を海外に送り出す

 

第8章　性風俗と暴力団、警察

性風俗と暴力団の関係／不当要求防止責任者／広告宣伝費の根幹に暴力団の存在／暴力団の許可で営業するスカウト会社／スカウトマンの役割／スカウトマンの収入／援助交際デリバリー／「援デリ狩り」によって業者を支配／暴力団関係者の支配下で売春する19歳／性風俗と警察の関係／東京オリンピックと性風俗

書名	図解 日本の性風俗
月号・通巻
著者	中村淳彦
定価（税込(10%)）	1650円
本体価格	1500円
判型	四六判
発売日	2016/04/27
雑誌コード
ISBN/JAN	978-4-86201-665-2